LOVELY×CATION 感想(レビュー)
〜Story〜
叔父の経営するマンションに一人暮らしし、学校にも進学して自由奔放な日々を過ごす少年。
そんなある日。
春休みの間、ずっと自室に引きこもっていた彼を見かねた叔父から、
「そんなことじゃいかんよ。恋でもして、人との繋がりを持ちなさい。青春は一度きりしかないんだから」と、
彼の生活を脅かす一方的なルールを突きつけられてしまう。
予期せぬ事態に少年は困り果てる。
女の子なんて、真剣に付き合ったことはおろか、手を繋いだことも、言葉を交わしたこともない。
特に気になっている子はいないし、恋愛感情を持ったことさえない。
『そんな自分に恋愛ができるのだろうか……?』
【シナリオ】
シナリオ展開はかなり平坦です。
たとえば教師と生徒の関係であれば、他の学園物だったら殆ど学校に関係がバレた〜というような展開があるがこのゲームでは殆どありません。
しかしその代わり結ばれたあとのイチャラブが半端ないので、シナリオ量はすこし少ない程度で問題はありません。
主人公は引きこもりでかなりダメな性格をしているが、ヒロインと関わることにより変わっていきヒロインのことを考えヘタレながらも頑張る姿は好感が持てました。
また、ヒロインとの関係が0から始まるので主人公に感情移入するタイプの人は結構楽しめると思います。
【CG】
唯々月たすくさんの絵、構図のいいものが多いように思いました。
CGの塗りに関しては光や水の表現がうまく感じます。
【キャラ】
犬吠埼綾が一番いい。
強気でドSなキャラって、主人公と付き合ったら甘甘になっちゃったりするけど綾はそれが無いのが素晴らしい。
もっと攻めて欲しい。
【音楽】
BGMは不快に思わない程度で普通だった。
OPは歌詞が素敵。
【システム・演出】
目玉の「ラブリコールシステム」について。
これはすでにゲームで登録されている約160個もの名前の中から自分の名前を選び、その名前をストーリー中ヒロインが呼んでくれるというものです。
自分の名前がゲームにあったので登録してプレイしてみましたが、その結果としてはうーん・・・微妙。
セリフ中名前の部分だけが不自然になっているものもあったりで、正直期待していたほどではありませんでした。
まあ、自分の名前が主人公のゲームを3本は知っているのでそこそこ慣れている自分が特殊なだけかもしれません。
物語の主人公に付けやすい名前を付けてくれて両親に感謝です。
話はずれましたが、他の人のレビューを見たりすると「ラブリコールシステム」をかなり評価している人も結構いるのでまだゲーム内で名前を呼ばれたことが無い人はやってみたらすごく気にいるかもしれません。
このシステムは今後に期待が持てますね。
【総合】
「hibiki works(暁WORKS響SIDE)」さん作「LOVELY×CATION」
イチャラブに特化した少し珍しいキャラゲーでした!
特筆すべきは、公式HPに無料で配信している「アペンドライフ」だと思います。
FD商法が流行っている中、低価格並のボリュームのシナリオ(ぶっちゃけエロ)を約11ヶ月もの間配布し続けたメーカーの姿勢にはほんと脱帽です。
【総合評価】
D (ABCDEの五段階評価)