きっと、澄みわたる朝色よりも、 感想(レビュー)
〜Story〜
――俺たちは、全員揃って初めて「俺たち」だった。
子供の頃から一緒だった。
何をするにも、何処へ行くにも。
他の何にも替えられない仲間たち――その名を『四君子』。
……例え、離れ離れになったとしても。
決して色褪せない絆が、そこにはあった。
あれから幾年月が過ぎ去って、ついに再開の機会が訪れた。
芸術家志望の霊峰、あの憧れの夢見鳥学園で。
たった四人しかいない、そのクラス。
けれど充分な、そのクラス。
あいつらしかいない、そのクラス――
――だが。
「“仲間ごっこ”は卒業しよう」
突きつけられたのは現実。
生じたのはよそよそしさ、噛み合わないのは届きそうで届かない距離。
俺たちはいつまでもあの頃と変わらない――
そんな事を信じていたのは自分だけだったのか。
……きっかけがあった。
『彩生祭』。
……振り分けられた色があった。
『赤』。
だから俺は誓った。
きっとまた、あの頃のように一緒にいられる関係が築けると信じて。
―――あり得ない事をなし遂げてみせると、誓った。
【シナリオ】
「優しさ」というテーマが非常にわかりやすく、それに対して考えさせられました。
それとゲーム中に書かれる豆知識の量が多い。
自分はどれも知らないものばかりで楽しく読めましたが、人によってはくどいと感じるかもしれません。
朱門さんの知識量に脱帽です。
また登場人物の心理描写がすごく秀逸でかなり引き込まれますね。
【CG】
朝焼けのCGが綺麗。
キャラもいいけど、CGの背景が綺麗なのが多かったように思う。
ヨダさんのSDCGは・・・
【キャラ】
ひよが性格良すぎて泣く。
半と蘭、人と春告がくっつくところ見たかった・・・
高望みすぎか。
【音楽】
BGM、OP共にこの作品の和の雰囲気が感じられてよかった。
BGMは「子供のように泣けばいい(左)」が好き。
【システム・演出】
カットインで入るCGの量が多く、それが要所要所でうまく使われていたと思います。
【総合】
「propeller」さん作「きっと、澄みわたる朝色よりも、」
ストーリーが1本道(攻略できるヒロイン1人)でHシーンが1つしかありませんのでそれが嫌な人は回避推奨ですが、自分みたいなシナリオ重視しているような人にはかなりおすすめです!
【総合評価】
A (ABCDEの五段階評価)