‘&’ -空の向こうで咲きますように- 感想(レビュー)
【‘&’ -空の向こうで咲きますように-】
〜Story〜
「あの日の約束を忘れない――――」
彼らは、かつて一緒だった。
まだ小さかった頃。
子供たちだけで行った、とある夏の日の『冒険』で。
とてもキレイな二つの月に出会った。
8年後。
再び空に現れた、彼らにしか見えない二つの月に導かれ。
あの『冒険』の舞台だった堀出市を訪れる。
そして、彼らは再会する。
『冒険』を共にした幼馴染たちとの再会を喜ぶ孝だが。
魔法の箱『グレイスワンダー』は失われ、彼らにとって、二度目の『冒険』が始まった。
『グレイスワンダー』―――
それは二つの月を目にした者に、不思議な樹が与える魔法の力。
人知を超える「機能」を持った、奇跡の《道具》の一つ。
樹が与えた《道具》は全部で10。
消えた『グレイスワンダー』の他にも、
まだ所在のわかっていない魔法が、この街には、あと5つも潜んでいるのだ。
―――事件が起きる。
それは闇に溺れそうな夜。街を駆ける黒い怪物。
事件と《道具》が関わり有りと睨んだ孝たちは、
再びパーティを結成し、解決へと乗り出すのだった。
8年前の仲間全員が揃っていないことに、一抹の寂しさを感じながら。
《道具》の行方を追うパーティは、怪事件の数々と遭遇する。
それは例えばこんな危機―――
街で発見された奇妙な花。
最初は新種の植物かと思われたそれは、人々を脅かす脅威へと成長していく。
孝たちの行く手に立ちはだかるのは―――
『冒険』を共にしたかつての仲間、穂之上摩樹と。
冷ややかに嘲笑う、黒衣の美少女。
遂には、新たな、存在しない筈の《道具》さえ出現する。
不思議な《道具》のもたらす、奇妙な冒険の日々。
それは本当の奇跡なのか、それとも恐るべき呪いなのか。
けれど。
困難のただ中で、春木麗は断言するのだ。
「あたしがいるからには、絶対に箱は見つけるし、問題も全部解決する! 余裕じゃぜー!」
二度目の冒険が辿り着くのは、きっと運命を超えた場所――――
【シナリオ】
童心に帰ったかのような、ワクワクさせられるシナリオでした。
その理由の1つとして、時間的には主人公達が成長し再会した時の物語であるにもかかわらず、描写としてはまるで幼少時代がそのまま続いているかのような印象を抱かせるということが考えられます。
子供時代そのままの「冒険」という言葉を用いていたのもそれに拍車をかけていると思う。
2つ目は《道具》の存在。
効果のわからない《道具》があることによって、事件が起きた時にこれはどんな《道具》なんだろうと考えられる楽しみがあり、それが非常に楽しかったです。
【CG】
うーん綺麗。
特に塗りが《道具》の表現にもあっててよかった。
【キャラ】
お気に入りのキャラは麗と束沙。
二人共性格がツボにはまったわw
でも見た目的に可愛いのは幼少期の束沙と章子で間違いない。
【音楽】
BGMは「&を超えて」「もう大丈夫」が個人的にはよかった。
OPはアニメーションもつけてかっこよすぎ。
【システム・演出】
《道具》を使うときにアニメーションがついておりテンションが上がる!
あと他社と少し違うところはMEMORIESモード。
MEMORIESモードは
・麗はストーリー中で白紙の地図に冒険のことを書き込んでいくが、このモードですべての冒険が書かれた地図を見直すことができる
・冒険を進めると肩書きみたいのがもらえるが、それを見返したり今の自分の肩書きをツイートすることができる
・一部のCGにキャラの会話がついている
など。
どれもこの作品をより楽しめるいいシステムでした。
【総合】【総合】
暁WORKSさんから発売された「‘&’ -空の向こうで咲きますように-」。
自分はかなり面白かったと思いますが、世間では何作か前に発売された「るいは智を呼ぶ」の出来が良すぎて比べられることになり、そこそこの評価といったところ。
自分は「るいは智を呼ぶ」をやっていないのでそんなことはなかったですが、いつかやってみたいですね。
童心に帰ったかのような感覚を味わいたい人におすすめです!
【総合評価】
A (ABCDEの五段階評価)