あの晴れわたる空より高く 感想(レビュー)
〜Story〜
たった5人で始めたロケット開発。予算も設備も技術も足りず、多くの人が「不可能だ」と口にした。だけど俺は……
俺たちは、誰一人として諦めなかった――
本土から遥か南、俺が住むこの天ノ島では宇宙航空研究が盛んだ。“天ノ島学園”の宇宙航空学科には、
未来のロケット技術者を目指して毎年、全国から多くの学生が集まってくる。
プロジェクトマネージャー“暁有佐”「ね、一緒にロケットを作らない?」
だから正直、驚いた。普通科で、自他共に認めるバカの俺を“暁有佐”が誘ってきたときは。
だけど、彼女の目はあまりにまっすぐで……俺は心を揺さぶられた。
有佐が部長をつとめる弱小ロケット部“ビャッコ”への入部を俺が決意しようとした、その時――
電装担当“黎明夏帆”「ビャッコじゃ無理」
現れたのは、学園内に数あるロケット部の中で最大規模にして最高の実績をほこる“ARC”の
副部長“黎明夏帆”彼女が俺たちに突きつけたのは突然の廃部通告だった……!?
ビャッコが廃部をまぬがれるための条件はひとつ。それは「二学期までにロケット大会で優勝すること」だ。
推進担当“伊吹那津奈”「ビャッコでもロケットちゃんは作れます」
ロケットに恋する先輩部員“伊吹那津奈”に、
機体担当“導木ほのか”「ほのかはまたせんぱいと部活したい」
いたずら好きな幼なじみ“導木ほのか”を加え、ライバルであるはずの夏帆まで巻き込んで、
俺たちはロケット開発に挑戦する。
目指すは大会優勝、ビャッコの存続だ!
そして、なんとしてでも自分たちの手で、ロケットを宇宙に打ち上げてみせる……!!
高度100km――
そこに夢の結末があると信じて、俺たちは今日も走り続ける。
【シナリオ】
物作り青春ゲーの傑作。
主人公がロケットの知識0からスタートしてくれるので、結構難しい話をしているのに図などを用いてプレイヤーにもわかりやすく説明してくれて置いてきぼりをくらわなかったのが高評価。
また個別√ではそれぞれの部門に焦点が当てられるため一気に知識が入るということもない。
作品全体で繰り広げられる、物作り→実験→失敗→考察(問題発見)→改良、のプロセスはまさに物作りの醍醐味。
スタッフや作中キャラクターのロケットへの熱い想いがばんばん伝わってきました。
あと、ほのか√の告白シーンは笑う。
【CG】
そこまで好きな絵ではないけど慣れた。CGは図が素晴らしい。
【キャラ】
黎明夏帆がいい。主人公がビャッコに勧誘→OPの流れはOPの最中涙ボロボロ出てました。
あとゆいを高乃酉で攻略してほしい。高乃酉はただ嫌味なだけのキャラになってなく魅力的に描かれてていい。
【音楽】
BGMは印象に残るものがなかった。ここがもう少し良ければと残念でならない。
OPはほんと最高。作品出る前から何回も聞いてる。ハイテンションで高まります。人工衛星の名前がいくつも出ているという演出も素晴らしい。
【システム・演出】
CGモードで、そのCGを見るかシーンを再生するか選べるのがすごかった。ただ、スキップを日付で止めるのは少し不便。
【総合】
「Chuablesoft」さん作「あの晴れわたる空より高く」
物作り青春ゲーではかなりの傑作だと思います!是非プレイしてもらいたいです。
【総合評価】
A (ABCDEの五段階評価)