月に寄りそう乙女の作法 感想(レビュー)

【月に寄りそう乙女の作法】

〜Story〜

主人公『大蔵遊星』は、日本の財界を代表する“華麗なる一族”大蔵家の末端に、望まれぬ子として生を受けた。
優秀な親族や家庭教師のもとで厳しく育てられた遊星は、多芸に秀でた万能家であったが、いうなれば籠の中の鳥であり、およそ人並みの夢や希望などとは無縁の生涯だった。

そんな遊星が、初めて一族の監視下を離れ、ひとりで外の世界へ出る機会を得た。
名もなき庶民の娘『小倉朝日』となって素性を伏せ、上流階級の子女が集う服飾専修機関『フィリア女学院』へ潜入することになったのだ。

その一環として遊星(=朝日)は、学院一のスーパー同級生『桜小路ルナ』に仕えるメイドとして、彼女の住まう『桜屋敷』で働くことに。

そしてそこには、ルナと縁のある学院生らが同居するという。
一人はスイスから来た誇り高き留学生『ユルシュール』。
一人は旧華族の流れを汲む家柄の大和撫子『花之宮瑞穂』。
そしてもう一人が、少年時代の主人公に恋していた庶民派の社長令嬢『柳ケ瀬湊』。

いずれも個性的なお嬢様方に加えて、それぞれに付き従う超個性的な従者たちが遊星(=朝日)の生活を引っかきまわす。
果たして遊星は、素性(おもに性別)を偽ったまま、屋敷と学園の二重生活を無事に過ごすことが出来るのか?


【シナリオ】

タイトルにもなっているとおり、ルナ様√が飛び抜けてよかったです。
主人公とルナ様の主従関係、信頼関係はとても美しく、見ていて胸が高鳴りました。

次点でよかったのはユルシュール√。
努力で才能に勝つ、王道展開ではあるもののそこに至るまでの描写が綿密で説得力があり非常に引き込まれました。

2人ともに言えることですが、何かに打ち込む姿は美しいですね。

【CG】

鈴平ひろさんの絵、シャープでいいですよね。
ショーのCGは必見です。

【キャラ】

ルナ様の主人然とした姿にはかなり惹かれました。
というか自分にドストライク過ぎてもう。。。

【音楽】

BGMは「令嬢疾駆」「Philia X’mas Collection」「「ああ楽しかった!」」が気に入った。
OPは桜や月のモチーフにあった綺麗な歌声で、かつムービーも綺麗に仕上がっておりとても作品の雰囲気を引き立ててました。

【システム・演出】

ルナ様√のショーでの演出は力の入り具合が他の√と一線を画しており、見て驚きます。
カットインは迫力あって最初は慣れずびっくりしましたw

【総合】

Navel」さん作「月に寄りそう乙女の作法
ルナ様と主人公の主従関係が魅力の女装ものでした!
ルナ様を気に入ればすごく楽しめると思います!

【総合評価】

 (ABCDEの五段階評価)

2012.10.26発売のNavel新作『月に寄りそう乙女の作法』を応援しています!