水の都の洋菓子店 感想(レビュー)

水の都の洋菓子店

〜Story〜

誕生日に食べたショートケーキが、彼の運命を決めた――
神田純は菓子職人となり、幼いときに住んでいた水の都と呼ばれる街で、
洋菓子店ロワゾ・ブリュをオープンさせたのだった。
すぐに優秀(?)で華のあるスタッフ達もそろい、店の前途は明るいものに見えた。

しかし、神田純の前には、どうしても立ちはだかる壁があった。
それは、今は亡き天才パティシエ・高村光太郎の存在。
この町の人たちには、過去に彼が作った最高の洋菓子の味が未だに刻まれていた。
そしてロワゾ・ブリュの味は、どうしても彼に比べて劣っていたのだった。
その有形無形のプレッシャーに、神田純は苦しめられることになる。

そうしたある日――
純は、とあるきっかけで光太郎のお菓子の秘密を知ることとなった。
その洋菓子は味も究極だったが、それに加えて人を幸せにする魔法がかかっていたというのだ。
確かに光太郎の味を知る人からはそういう声が聞こえた。
「あそこのケーキを食べると、人生の嫌なことまで消えるほど幸せになれた」
「あの菓子との出会いで、闇の中にいた私の心に一気に光がさしたのよ」

まさか魔法とは……。
つまり、光太郎の洋菓子に追いつくのは、絶対に無理だということだろうか。
否、可能性はしっかりとあった。
光太郎の使っていた魔法は、娘である未果にも受け継がれていたのだ!

……

最高の洋菓子と魔法が与える幸せと波乱。そんな中で深まっていく絆、そして恋。
たくさんの想いのこもった洋菓子店の幕が、今ここに開かれる。


【シナリオ】

自分は今まで機会がなく所謂お店ものというジャンルをやったことがありませんでした
この作品は内容がしっかりしていて洋菓子店を扱った作品としての面白さがちゃんと感じられるシナリオに仕上がっているという評価があったので購入してみました

シナリオとしては、細かい心理や事態の推移が大幅にカットされていて、それだけにテンポはいいですがいささか端折りすぎという感じでした
ただこれはプラスにも働いていて、深刻さを売りとしないエンタメ作品として、やわらかく温かな雰囲気を醸し出すのに一役買っています

山も谷もなくサクッと終わりますが、それがこの作品の穏やかでいいところだと感じられました

【CG】

すごくうまいというわけではないですが、淡い色使いがこの作品に合いますね

【キャラ】

連と麻里がわりとどストライクだった!
特に連!!
可愛すぎだろもー攻略させてよー
あと香恵もあのノリが嫌いじゃないw

【音楽】

プレイしてるときはそんなに感じなかったけどBGM少なっ
OPは穏やかで、ゲームを起動したら流れるから口ずさみたくなる

【システム】

大手と比べるとやはり見劣りしてしまうが、不便には感じなかった

【総合】

すたじおちゃお処女作「水の都の洋菓子店
処女作のわりにはなかなか良い評価をもらえているようなので、メーカーとしては成功じゃないでしょうか?
次のすたじおちゃおの作品も楽しみです
穏やかな雰囲気なので、サクッとプレイして癒されたいという人におすすめです!

【総合評価】

B (ABCDEの五段階評価)


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