黄昏のシンセミア 感想(レビュー)
【黄昏のシンセミア】
〜Story〜
「誰かを残して往くのは、どんな気持ちなのだろう……」
山に囲まれた風光明媚な御奈神村(みなかみむら)
天女の羽衣の伝説が残る、大きな神社を中心にしたのどかな場所だ。
大学生の皆神孝介は、夏休みを利用して母の故郷のこの村を訪れる。
きっかけは叔母から受けたアルバイトの話。
懐かしいこの村では少女達との出会いと再会が待っていた。
友人のような実の妹「皆神さくや(みながみ さくや)」
疎遠になっていた従姉妹の少女「岩永翔子(いわなが しょうこ)」
幼馴染の神社の巫女「春日いろは(かすが いろは)」
そして、村で出会った正体不明の女性「銀子(ぎんこ)」
懐かしい顔ぶれと、新たに知り合う少女との出会いを経て、孝介は少しずつ居場所を作っていく。
――しかし、孝介達に襲い来る異変が、日常を壊して行く。
山童(やまわろ)という、村に伝わる化け物の話。
生き物を変質させてしまうという神話の薬の正体。
そして、伝承に残る天女とは一体なんなのか。
【シナリオ】
各ヒロイン√毎に伝承の謎が明かされていき、全て終わったところでTRUE√にいける構成。
メインヒロインは実妹ですが、主人公との掛け合いは独特で面白く秀逸。
夏の田舎の雰囲気の良さと、山童や天女伝説の気味悪さがうまく同居していました。
TRUE√はもちろんよかったんですが、BADENDもかなり心にくるものが。
主人公がいい意味で変態な行動力のある知的大学生で素晴らしかったです。
【CG】
神秘的でとても作品にあっていたように感じます。
蛟のCGはかなり綺麗で引き込まれました。
【キャラ】
主人公の孝介(
同じ大学生なのに立派で憧れますw
さくやとの絡みはおもしろすぎ。
ヒロインだったらいろは。
サバサバとした幼馴染。
こういう幼馴染もいいね。
【音楽】
BGMは夏の雰囲気や伝奇物語それぞれに合ったものがあり高水準でした。
OPは歌詞がよく作品を表しており、切ない感じが胸に響きます。
【システム・演出】
フローチャートはどれくらい進んでいるかがわかるしセーブの必要性が薄れて便利、さらにコンプしたら出てくるメッセージと合わさって100%にしたらかなり達成感ありました。
【総合】
「あっぷりけ」さん作「黄昏のシンセミア」
夏が舞台で田舎!伝奇物(怪談)!とこれからやるのにぴったりなので是非やってもらいたいです!
【総合評価】
A (ABCDEの五段階評価)