天使の羽根を踏まないでっ 感想(レビュー)
〜Story〜
――きっとこれは、神様を×す、物語。
――神様の隣席は空いているとされています。
そして、そこに座る事が許されるのは『μ』だけなのです――
「世界は滅亡する」
なんて言い残した予言者は大昔からたくさんいましたけれど、誰も彼もがお騒がせの山師ばかりでした。
けれど、今よりほんの少しだけ先の“現代”。
予言は真実となってしまいました。
本当にやってきた世界の終わりに、人々は成す術もなかったのです。
しかし、私たちを救ってくださったお方がおられました。
“神様”。
予言と同じように誰もがまともに信じていなかった神様が、この世界をお救いくださったのです。
そうして注目されるようになったのが、ここ『聖ソルイルナ学園』。
ここでは『μ』という存在が神様によって選ばれます。
μとは『空席である神様の隣席に座る資格を得た、その耳元に願いを囁く権利を有する者』であり、
そうして世界を救うようにお願いしてくださったのもμなのです。
――そこに私のお嬢様がご入学を望まれた事から、この物語は始まります――
【シナリオ】
――きっとこれは、神様を×す、物語。
という言葉の×の部分に、√によって入る言葉が違ってそれがかなり秀逸でした。
話も太陽の学園と月の学園に分かれておりそれぞれ雰囲気が全然違うので、やっていて飽きることがなかったです。
自分は朱門優さん、通称お朱門ちゃんのシナリオは初めてでしたが、どうやらこの作品は朱門さんのテキストとしての癖が少ない作品のようですね。
癖が少なくなった分信者の人には物足りなくなったようですが、そのぶんより万人向けとなりました。
【CG】
好みではなかったが、やってるうちに慣れた。
若干絵が崩れてる時があると言っている人もいますが、自分はそれほど気になりませんでした。
ただしSDCG、てめーはダメだ(合わなかった)
以下公式HPより。
【羽音】
「そうだ」
僅かな躊躇も微塵の逡巡もなく。
お嬢様はそうおっしゃいました。
それは、「私がμになる」という宣言だったのです。
【あやめ】
「お嬢様。μとは神を殺す存在です。
それをご承知の上でそうおっしゃるのですか?」
【羽音】
「それがどうした。
――私には、神を殺してでも
叶えなければならない願いがあるんだ」
そのお姿は気高く。
一点の曇りも気持ちの揺らぎもない。
――それは宣言。
そして、お嬢様ご自身の誓いであられたのです。
【キャラ】
羽音がかなり好き。
設定も性格もかなり俺好み。
あとはアーリャもいいね。
【音楽】
戦闘BGMはテンションが上がった。
OPはあまり好みじゃなかった。
【システム・演出】
クイックセーブandロードなしなので注意。
ってかわりと新しい作品のはずなのに全体的にシステムが古臭いような。
演出は戦闘の時のエフェクトや魔法陣がかなりかっこいい。
【総合】
「MEPHISTO」さん処女作「 天使の羽根を踏まないでっ」
シナリオライターが、今までこの人の作品はやったことはなかったですが評判のいい朱門優さんだったので期待していましたが自分が思っていたよりも面白かったです!
意外と厨二展開も多いのでそういうのが好きな人にも楽しめるかもしれません。
朱門さんの作品にしては癖があまり無いようなので、自分みたくやったことがなかった人は手を出してみてはいかがでしょうか。
【総合評価】
A (ABCDEの五段階評価)